弁護士野条健人の交通事故ノート

交通事故の被害者に役立つ情報を発信していきます!!

解決事例 交差点内での過失割合が争点となった事例 5:5→1:9に過失割合の変更したケース

過失割合の修正に変更! 適切な賠償金額を取得したケース【交差点内での過失割合が争点となった事例 5:5→1:9に過失割合の変更したケース】

かがりび総合法律事務所代表弁護士の野条です。

さて、今回は、久しぶりになりますが、解決事例になります!

解決事例でも、過失割合がメインになります!

実務においては、一般的に過失相殺率の認定基準を参考にしているのですが、そのなかでも一般的には過失相殺率の認定基準を記載している別冊判例タイムズ38号を用います。これに個別の事例に応じて修正要素の有無など検討して、相当な過失相殺率の認定判断を出すことが多いと思います!!

では、判例タイムズ38号を見ればいいのか、ということになりますが、あくまでも個別具体的事例をベースにしますので、見ればいいという問題ではなく、どのように使いこなすのか、ということが重要になってきます!

ここで、前提として裁判所ではどのような考え方が重要視されているのか、大枠を掴んでおきましょう!(私見です)

1 道路交通法令に基づく優先関係について

 これは相当裁判所は重視します。やはり法を司る裁判所ですから法律違反行為に対しては厳しく見ます。基本的に別冊判例タイムズ38号ではその前提で修正要素も考慮していくという枠組みですから、優先道路か、信号の色、交差道路の広狭、一時停止など法令違反行為があるのか、どうか検討すべきです。逆にいえば、本件道路状況において、被害者側であればどのような法令違反行為があったのか、それを積み上げて主張立証することが大事です。ドライブレコーダーが流行になっていますが、それをどのように主張して修正要素にもちこんでいけるのか、そこも大事です。

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上記の事例でも過失割合についての認定も道路交通法令に基づく優先関係が影響していることは間違いないです!


- 2 優者の危険負担について

 優者の危険負担は、一般的に破壊力のより大きい車両を運転する者はそれだけ重い注意義務が課せられるのだという考えです。この考えでは、車>バイク>自転車>歩行者という形で優劣がつけられていきます。これも別冊判例タイムズ38の枠組みに従っています。ここで、最近よく気をつけなければならないのが、自転車かなと個人的には思っています。自転車も車両ですから、自動車と自転車の事故の場合には過失割合が問題となることが多いです。相手方保険会社はそこで自転車の過失を重く出すときがありますが、それが妥当なのか、例えば、歩行者と同じ程度のスピードであったのか、本当に自転車を自動車の注意義務と同じようにあつかっていいのかなど、あります。

3 要保護性の修正について


 要保護性の修正は、幼児、高齢者、目が見えない方など、社会的に保護されるべき度合いによって過失を修正するべきだ、保護されるべきだという考え方です。これらの枠組みも大事です。


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高齢者の事例はこちらで少し取り扱いましたが、過失割合だけでなく多くのところで争点になることが多くなってきている印象です!

 以下では、事例紹介ですが、5:5から1:9まで過失割合を修正することができました!

 かがりび総合法律事務所では、過失割合が争点となる事案でも取り扱っております。一度おこまりごとございましたらご相談くださいますようお願いします!!

慰謝料・損害賠償 人身事故
依頼主 30代 男性

1 相談前について

ご相談者様は、二車線ある車線レーンを走行中に左側からきた自動車が大きく膨らみ追突した上でお怪我をなされました。ところが、相手方はこちらが寄ってきたためであるともいえる主張を行ったため、弁護士に依頼して対応を一任することになりました。

2 相談後について

弁護士が現場にも行き視認検証を行うと同時に事故の接触から想定される事故内容は、ご相談者様の認識と合致するものであるということが認められました。その結果、適切な賠償金額を取得することができました。

3 野条 健人弁護士からのコメント

むち打ち症対策で実績があります
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交通事故によるむち打ち症でお悩みの被害者様救済で実績があります。
むち打ち症は、交通事故の立派な後遺症です。しかしながらレントゲン撮影を介しても、注意深く見なければ事故による因果関係を発見することが難しいこと、見た目から明らかな後遺障害でないことも多いことから、本来もらえる後遺障害等級よりも低い等級で妥結してしまい、低い示談金で終了してしまうケースが大変多く見られます。
当事務所の弁護士は、これまで多くの交通事故案件に関わってきました。中でも、医学的な部分の詳細を聞き取ったり、画像診断まで踏み込んだアプローチで、より高い後遺障害等級認定を受けた実績も多数あります。
(詳細は「解決事例」もご覧ください。)
むち打ち症でお悩みの方、あきらめる前にぜひ一度、ご相談にいらしてください。


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