弁護士野条健人の交通事故ノート

交通事故の被害者に役立つ情報を発信していきます!!

交通事故による様々な症状(耳鳴り・RSD・CRPS・TFCC損傷)

 こんにちは!

 かがりび綜合法律事務所代表弁護士の野条です。

 本日は、交通事故による様々な症状(耳鳴り・RSD・CRPS・TFCC損傷)についてお話してきます。

 交通事故による神経症状は、これまでにたくさんご説明してきましたので、今回は割愛させていただきます!

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(1) 耳鳴り
むち打ちで、耳鳴りの症状が生じている場合、12級が認定されることもあります。
耳鳴りで12級なら逸失利益を67歳まで支払ってもらうことが可能とされています。
大きな病院での検査が必要になりますが、認定されたときの利益が大きいため、耳鳴り症状のある依頼者の場合は検討すべきです。

耳鳴りについての検査は、「オージオメータ」と呼ばれる聴力検査装置や耳鳴り用の検査装置を使った検査です。「ピッチ・マッチ検査」と「ラウドネス・バランス検査」の2種類があります。
ピッチ・マッチ検査は耳鳴りの音の「種類」、ラウドネス・バランス検査では耳鳴りの音の「大きさ」を明らかにします。これらの検査によって耳鳴りが常にあると医学的に証明できれば12級相当、検査によって明確には証明できないが、おそらく耳鳴りがあると合理的に説明できる場合には14級相当となります。


当職が担当した事例でも、英会話教師の方は耳鳴りが発動して、12級相当の以上が証明されて、賠償金額が大きく跳ね上がった事例もありました。

(2) RSD・CRP
骨折などをしていなくても、かなりの痛みを訴えられる方がいます。
①関節拘縮、②骨の萎縮、③皮膚の変化の要件を充たす場合に、7級、9級、12級が認定されます。
しかし、要件を充たさない場合でも、診断名があれば、14級が認定されることがあります。この場合、通院回数が少なくても認定されます。
※普通の整形外科では中々診断してもらえないため、疼痛専門医やペインクリニックで診察を受けてもらう必要があります。

(3)TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)
神経症状については、12級、14級が認定されます。手首打撲の診断名では、12級にはなりません。痛みがあっても、非該当になってしまう可能性があります。


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